ジブリ美術館で6月から新企画展「挿絵が僕らにくれたもの」

ジブリ美術館の新しい企画展示がはじまります。

読売新聞によると、東京都三鷹市の井の頭公園内にある三鷹の森ジブリ美術館は、6月2日から新たな企画展示を始める。

(画像:http://www.ghibli-museum.jp/news/007627.html ©Nibariki ©Museo d’Arte Ghibli)

新企画展示は、「挿絵が僕らにくれたもの」展。
イギリスの民俗学者アンドルー・ラングが刊行した童話集の挿絵が、「王子姫」「魔女」「妖精」などの一般的な形象の原型となっていることに着目し、拡大展示することで通俗文化の源流を探る。
また、ロシアの画家イワン・ビリービンが描いた挿絵も展示し、現在のアニメーション作りとの関わりを紹介。
スタジオジブリの映画が先人の影響をどう受けてきたのかを知る機会となりそうだ。
ジブリ美術館は「挿絵を一枚の絵として見ること自体が楽しいという体験を味わってほしい」と話している。(2012年4月10日 読売新聞)

【主催】(公財)徳間記念アニメーション文化財団
【特別協力】スタジオジブリ
【展示期間】2012年6月2日(土)~2013年5月(予定)

アンドルーラング童話集
アンドルー・ラング(アンドリュー・ラング)は、英国の古典学者、詩人、民俗学者。
1844年スコットランドに生まれ。
1889年に世界各国の童話やおとぎ話、民話、昔話をまとめた再話集『あおいろの童話集』を刊行以来、12冊の童話集を刊行。
タイトルのどれもに色がついていることから、色別の童話集とも呼ばれている。
同童話集には、ヘンリー・J・フォードをはじめとした黄金期の挿絵画家たちの美しい絵が物語世界に奥行きを与えている。

ジブリ美術館で行われる今回の企画展では、あわせて同じ19世紀後半のロシアの画家イワン・ビリービンによる『ロシア昔話童話集』の挿絵も紹介。
これらの挿絵を大きく拡大して展示し、挿絵画の魅力と、スタジオジブリの映画作りとのつながりを紹介してくれるようだ。


【関連リンク】
三鷹の森ジブリ美術館公式サイト(外部サイト)
子供から大人まで“挿絵”の魅力堪能 ジブリ美術館で6月から新企画展示(外部サイト)