「紅の豚」作品情報

「紅の豚」作品データ、キャスト・スタッフ一覧、あらすじ、登場人物などの情報です。


(画像:wikipedia ©1992 Nibariki・GNN)

「紅の豚」は、1992年に公開されたスタジオジブリ宮崎駿監督の長編アニメーション作品。
前作「魔女の宅急便」に続き、劇場用アニメ映画の興行成績日本記録を更新した。

元々は、日本航空での機内上映用として製作が開始されたが、長編化したため劇場作品へと変更された。
原案は、月刊誌『モデルグラフィックス』の連載漫画記事・宮崎駿の雑想ノートの「飛行艇時代」。

作品データ

公開:1992年7月18日
上映時間:93分
制作:スタジオジブリ
配給:東映
キャッチコピー:カッコイイとは、こういうことさ。
原案:漫画「飛行艇時代」(宮崎駿の雑想ノート)
英題:Porco Rosso
賞歴:・第47回毎日映画コンクール 音楽賞,アニメーション映画賞
・全国興業環境衛生同業組合連合会 第9回ゴールデングロス賞,マネーメイキング監督賞
・第5回日刊スポーツ映画大賞 石原裕次郎賞
・文化庁優秀映画作品賞
・アヌシー国際アニメーションフェスティバル 長編映画賞

ストーリー
空中盗賊が暴れまわっていた世界大恐慌時のイタリア・アドリア海。
飛行艇を乗りまわす海賊ならぬ空賊と、それを相手に賞金稼ぎで生きるブタの飛行艇乗りの物語。

紅の飛行艇に乗る通称ポルコ・ロッソは、空賊退治の賞金稼ぎとして気ままに暮らしていたが、
あるとき、空賊連合が雇ったアメリカ人の用心棒カーチスと決闘することになる。

かつてはイタリア空軍のエース・パイロットだったが、ある理由から豚となって軍を去ったポルコ。
そんなポルコの過去を知るひとりで、飛行艇乗りたちのマドンナ的存在、マダム・ジーナ。
ひょんなことから、ポルコの愛機を修理・再設計を担当することになった17歳の少女フィオ。
二人のヒロインと、海と空と、夢を追い求める男達の物語。
大人のための、かっこいいファンタジーロマンです。

主な登場人物
■マルコ・パゴット(声:森山周一郎)
主人公。通称ポルコ・ロッソ(イタリア語で赤い豚)。豚人間の36才。
賞金稼ぎとして空賊を相手に暮らしている。かつてはイタリア軍のエースであった。
愛機は、真紅の飛行艇サボイアS.21試作戦闘飛行艇。

■マダム・ジーナ(声:加藤登紀子)
本作のヒロイン。ホテル・アドリアーノのマダムで、ポルコの幼なじみ。
「アドリア海の飛行艇乗りは、みんなジーナに恋をする」といわれるほどのマドンナ的存在。
飛行艇乗りと3度結婚、全員と死別している。

■フィオ・ピッコロ(声:岡村明美)
もうひとりのヒロイン。勝気でまっすぐな性格の17才。
飛行艇製造会社ピッコロ社の孫娘で、ポルコの船を修理することになる。
設計技師としての腕は、ポルコも高く評価。

■マンマユート・ボス(声:上條恒彦)
空中海賊マンマユート団のボス。
威勢が良く豪快だが、どこか抜けているところがある。人情に厚く、またケジメを重んじる律儀な面も持つ。
マンマユート団は、イタリア語で直訳「ママ助けて団」の意味。原作では「ママ怖いよ団」とされている。

■ドナルド・カーチス(声:大塚明夫)
飛行艇乗りのアメリカ野郎。(祖母はイタリア人のクォーターとのこと)
空賊連合が雇った用心棒で、ポルコのライバルとなり決闘する。
野心家で惚れっぽい性格。愛機はカーチス R3C-0非公然水上戦闘機。

■フェラーリン(声:稲垣雅之)
イタリア軍少佐。ポルコとは軍隊時代の戦友で古い仲。
ポルコの身を案じ、空軍復帰を勧めたり、空軍の追跡からの抜け道を教えたりして協力している。

スタッフデータ

監督・脚本・原作:宮崎駿
プロデューサー:鈴木敏夫
製作総指揮:徳間康快 利光松男 佐々木芳雄
音楽:久石譲
作画監督:賀川愛  河口俊夫
美術監督:久村佳津
主題歌:「さくらんぼの実る頃」
作詞:J. B. Clément/作曲:A. Renard/歌:加藤登紀子
「時には昔の話を」エンディングテーマ
作詞・作曲・歌:加藤登紀子

声の出演

ポルコ・ロッソ:森山周一郎
マダム・ジーナ:加藤登紀子
ピッコロおやじ:桂三枝
マンマユート・ボス:上條恒彦
フィオ・ピッコロ:岡村明美
ドナルド・カーチス:大塚明夫
バアちゃん:関弘子
フェラーリン少佐:稲垣雅之
マルコ・パゴット
(青年時代のポルコ・ロッソ):
古本新之輔
空賊連合ボス:仁内建之 野本礼三 阪脩 島香裕
藤本譲 田中信夫 新井一典
その他:松尾銀三 矢田稔 辻村真人
大森章督 沢海陽子 喜田あゆみ 遠藤勝代

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