高畑勲 宮崎駿 ふたりの50年(4)

高畑勲&宮崎駿監督、二人の巨匠の50年を振り返る。連載第4弾!

スタジオジブリ高畑勲監督と宮崎駿監督、二人の巨匠の50年を振り返る連載の第4回がYOMIURI ONLINEにて掲載されています。
今回は、1988年に同時上映された2本の名作、宮崎駿監督の「となりのトトロ」と高畑勲監督「火垂るの墓」の制作当時に迫ります。

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(画像:YOMIURI ONLINE)


トトロと火垂る同時上映への経緯-『お化けだけでなく、墓までくっつけるのか』と怒られた

東京郊外に越してきた姉妹と森に棲む不思議な生きものトトロとの交流を描いた「となりのトトロ」に当初、製作の徳間書店側は「所沢のお化けか何かじゃ、どうなるかさっぱりわからないという気持ち」と難色を示していたという。(キネマ旬報社「宮崎駿、高畑勲とスタジオジブリのアニメーションたち」所収「対談 宮崎駿 高畑勲」での高畑の発言)
そこで、野坂昭如の小説を原作に高畑監督の「火垂るの墓」を制作する2本立て案が生まれた。
今でこそ日本アニメ史に残る名作の2本だが、当時は製作側に「『お化けだけでなく、墓までくっつけるのか』と怒られた」のだとか。(ジブリ鈴木P談)

「トトロは目指していた頂点」-宮崎監督が高畑監督に感じていた後ろめたさ

トトロの前半、主人公の姉妹が田舎に引っ越してくる場面は、以前、高畑監督と「こういうエピソードを映画にしたい」と話し合っていたアイデア。宮崎監督はそれを勝手に自作で使ったことに、後ろめたさを感じていたのだという。しかし、トトロを見た高畑監督は「僕らが目指してきたものの頂点です」と感想を述べ、それを聞いた宮崎監督は喜びを隠さなかったという。

高畑監督と宮崎監督は東映動画時代からの先輩と後輩であり盟友、「まったく打ち合わせの必要のない人間」「腐れ縁」と宮崎監督が信頼を寄せている人物。高畑監督の大きさを感じるエピソードですね。

全文はこちらからご覧ください。→[高畑勲 宮崎駿 ふたりの50年](4)「火垂る」「トトロ」同時制作/YOMIURI ONLINE(外部サイト)


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