宮崎駿最新作、漫画「鉄砲侍」完成前にフィギュア発表
宮崎駿最新作、漫画「鉄砲侍」完成前にフィギュア発表!特別インタビューも
宮崎駿監督が長編アニメーション作品の制作現場からの引退を表明してから、ジブリ美術館の展示企画や戦国ものの漫画を描いているらしいということは話されてきていたが、いよいよそのビジュアルがウェブで公開された。
「鉄砲侍」は、1560年代の関東地方、北条と上杉の勢力がせめぎあう最前線で戦う騎馬鉄砲隊の武士、蛭子八郎太を描いている。
映画「風立ちぬ」の制作以前から「鉄炮侍」の構想が練られていた物語だという。
画像:「鉄砲侍」特設サイト
連載開始予定に合わせて、主人公・蛭子八郎太のフィギュアの製品化も企画された。
5月16日(土)、17日(日)に静岡ツインメッセで開催される『モデラーズminiフリマ18』(第54回静岡ホビーショーと同時開催)で、先行発売される。価格は1850円+税。
画像:「鉄砲侍」特設サイト
しかし現在、宮崎監督の筆は止まり、「鉄砲侍」の連載は中止か無期限延期状態に陥ってしまった。
特設サイトに掲載されたインタビューによれば、「最初は、まァ、いいやって描いてたところがどんどん気になってきて」しまったという。
長編アニメからのリタイアのクッションであった漫画制作が、やってるうちにきちんと描きこまないと気がすまなくなり、となれば大変な手間になってしまうのは、漫画版「風の谷のナウシカ」の画面などを思い出しても想像に難くない。
「まァ、どっかで風向きが変わるかもしれないから、いままで描いた分は、どっかその辺に放りこんでおきますよ。」と宮崎監督。
これまでに描かれている10ページほど、それはすごい密度と精度で描きこまれているそうだ。
このような経緯から、もう作ってしまったフィギュアだけが、実現するか未定の連載に遥か先駆けて発売されることになった。
本編の完成も楽しみに待ちたい。
【関連リンク】
・MODELKASTEN 『鉄砲侍』 特設サイト