宮崎駿監督、次回の短編映画はCG!吾朗監督が明かす天才の父

宮崎駿監督、ジブリ美術館短編映画をCGで制作中!吾朗監督が明かす天才の父

東京・代官山 蔦屋書店にて6月16日に行われた宮崎吾朗×川上量生のトークショーについて、映画ナタリーが報じている。
ドワンゴ代表兼スタジオジブリプロデューサー見習いとして活動する川上量生氏と、巨匠・駿監督を父に持ち、「ゲド戦記」「コクリコ坂から」の監督を務めた宮崎吾朗氏。NHKテレビアニメ「山賊の娘ローニャ」でタッグを組んだ二人でもある。4月に発売された「コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと」刊行を記念しての開催である。

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画像:映画ナタリー


吾朗監督「宮崎駿は安い」

宮崎駿は安い、という吾朗監督。一見すると穏やかではないような意見だが、どうやらその言葉にはわけがあるようだ。川上氏に切り出されると、吾朗監督は「もちろん尊敬はしてますよ!」と前置きしつつその真意の説明を始めた。

「普通はシナリオから絵コンテまで何人かで作業を分担する。でも宮崎駿がいれば、それをやるのに1人で済む。おまけに仕事が早い」「だから宮崎駿は安い。もっともリーズナブルな監督!」

何人分もの仕事をひとりで、公開日までにキッチリこなす父を長年見てきた息子ならではの意見に、会場を沸かせた様子。

宮崎駿監督は新作短編をCGで制作中

吾朗監督はまた、駿監督が現在制作中の短編作品についても明かした。
それによると、駿監督は今、三鷹の森ジブリ美術館で上映する新しい短編作品をCGで制作しているという。
また、「維持することが目的になるとつまらなくなるから、がちゃがちゃいじくりまわすことも必要」だとも述べているそうで、今でも好奇心を絶やさず新たな挑戦をする父の姿を伝えた。

天才に必要される人材になるには

天才に必要とされる人材になるには?」という会場の質問に、鈴木敏夫プロデューサーと宮崎駿の関係を例に挙げた吾朗監督。
「鈴木は宮崎駿にとっての情報源であり、社会に開いた窓。だから天才にとっての大事な人になるなら、新しい知識をどんどん仕入れてくる“忍者”になること」とアドバイス。
川上は「どんなジャンルでも成熟していくうちに、世間が天才を認識することが難しくなる。だから同じ分野でよっぽどすごいことをするか、新たなジャンルでパイオニアになるか。すごい人って、まだまだたくさん隠れてるはずなんですよね」と語った。

大き過ぎる父親を持ち、その父と同じ道を歩む故の苦労は他人には計り知れないものがあるだろう。
そんな父子の姿を追ったNHKドキュメンタリー「ふたり」でもその様子は窺えたが、吾朗監督の父への尊敬と愛情を感じるトーク内容だ。


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