ジブリアニメ「魔女の宅急便」「おもひでぽろぽろ」ブルーレイ12月発売!
「魔女の宅急便」「おもひでぽろぽろ」BD化決定!
YOMIURI ONLINEによると、スタジオジブリのアニメーション映画「魔女の宅急便」(宮崎駿監督)と「おもひでぽろぽろ」(高畑勲監督)がブルーレイディスク化され、12月5日にウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパンから発売される。価格はいずれも7140円(税込み)。
(画像:YOMIURI ONLINEより)
魔女の宅急便&おもひでぽろぽろ 収録内容について
BD版「魔女の宅急便」には英語、フランス語、中国語など各国語による音声のほか、特典映像として劇中に登場する絵画「ウルスラの絵」のビデオクリップを収録。
BD版「おもひでぽろぽろ」には、公開当時に放映されたメイキング番組の映像が付く。
「魔女の宅急便」は、スタジオジブリ宮崎駿監督作、1989年公開。
一人前の魔女になる修行のため、都会の町で一人暮らしをはじめる13歳の少女キキを通して思春期の成長を描いた角野栄子さん原作の児童文学をアニメーション化したもの。
おちこんだりしながらも、一歩一歩成長していく少女の姿が多くの観客に支持され、興行収入40億円以上を記録。
一方の「おもひでぽろぽろ」は1991年公開の高畑勲監督作。
原作は小学校5年当時の思い出をつづった岡本螢と刀根夕子の漫画。
原作にない27才の主人公を登場させることにより同年代の女性から評価を受け、同年の邦画最大のヒット作となった。
今井美樹さんや柳葉敏郎さんらがメインキャラクターの声を演じた。
以下、 両作品のBD化にあたり、ジブリの鈴木敏夫プロデューサーが寄せたコメントをYOMIURI ONLINEより抜粋。
****《人間の生き方はふたつしかない》
いまから20年以上前の話になる。
“キャリア・ウーマン”という流行語があった。翻訳すれば、“仕事の出来る女”という意味だろうか。時代が、そんな女性たちを求めていた。
「その成功率は?」と、ある日、高畑さんに真顔で質問された。
「さあ、5%くらいでしょうか」となんの根拠もなく答えると、高畑さんはひとり考え込んでいる様子だった。そして、ふと、漏らした。
「じゃあ、残りの95%の人は、その後、どうして行くんですか」
27歳のタエ子の誕生だった。
「魔女」の世界では、空を飛ぶことは特別な能力では無い。それは、勉強が出来たり、絵を描くことが上手かったり、運動が出来ることと同じくらいの意味だ。だから、キキは、宅急便屋さんをはじめても、商売で大成功して、会社を大きくして、その社長に収まろうという野心は持たない。毎日つつがなく過ごせれば、それで事足りる。宮さんは、作品を始めるにあたり、スタッフにそう伝えた。
人間の生き方はふたつしかない。目的を持って、それに到達すべく努力する。あるいは、目の前のことをコツコツこなしながら、未来を切り開く。
キキとタエ子。奇しくも、ふたりに共通するのは、いずれも、その生き方が後者のタイプに属していることだった。
高畑勲と宮崎駿のふたりは、いつの時代も、時代の流行に背を向ける。そこに、現代を生きるヒントがある。****
ジブリ作品は、2009年~2010年頃に発売された「崖の上のポニョ」や「風の谷のナウシカ」を皮切りに、続々とブルーレイ化。
今年に入ってからも、6月に宮崎吾朗監督作「コクリコ坂から」や、7月に「となりのトトロ」と「火垂るの墓」などが発売されています。
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