ユーミンが語る宮崎駿像、宮崎作品とは?そして主題歌「ひこうき雲」への大切な思いとは。
ユーミン「二郎は宮崎監督であり自分でもある」インタビューで「風立ちぬ」「ひこうき雲」を語る
スタジオジブリ宮崎駿監督最新作「風立ちぬ」の主題歌「ひこうき雲」を歌うユーミンこと松任谷由美さんのインタビューが、YOMIURI ONLINEにて掲載されています。
(画像:YOMIURI ONLINE)
「ひこうき雲」が主題歌となった経緯から、この曲が生まれた背景、そしてユーミンの宮崎監督やジブリ作品への思い、自身との共通点なども語っています。
以下、一部抜粋。
――思い起こせば、昨年12月9日。『魔女の宅急便』のブルーレイ発売記念イベントでスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーから「ひこうき雲」を映画で使わせてほしいという提案が突然あったわけですが。
松任谷 びっくりして何が起こったのかよく分からなかったですね。タイミングがタイミングだけにイメージソングとかそういうことなのかな、と。まさか主題歌とは。
――宮崎監督が新作を制作していることすら発表されていなかった時ですよね。実際に映画が出来上がってみると、まさに『風立ちぬ』のために書かれた曲のように聴こえました。
松任谷 シンクロニシティですよね。ジブリ作品と自分の曲には通じるものがあると思っているんです。さまざまな風、さまざまな雨。懐かしい、新しい。不思議な風景、夢の中での既視感。
――ジブリ作品との最初の出会いは?
松任谷 『風の谷のナウシカ』(1984年)です。友達から薦められて、ロードショーも終わりかけの頃、映画館に行きました。そうしたら観みたことないもの観ちゃったってすごい感動して。ああいう作品に心が動かされるということは、自分の中に共通する要素があったからだと思うんです。
――時を経て『魔女の宅急便』(89年)で、「やさしさに包まれたなら」と「ルージュの伝言」が挿入歌になりましたね。
松任谷 当初は書き下ろしをお願いされていたんですが、なかなかうまくいかず、時間切れになってしまったんです。そうしたらあの2曲を使いたいというお話をいただき、ほっとしたというのが素直な気持ちでした(笑)。でも正直言うと『魔女の宅急便』を完成直後に観た時は今回の「ひこうき雲」のような世界観との一致は感じなかったんです。それが昨年末のイベントの前にもう一度じっくり観たら、「うわ、なんて合っているんだ」って驚いた。特に「やさしさに包まれたなら」は曲や歌詞の展開と映像が驚くほど連動していて、時を超えて、世代を超えて、この曲を受け入れてもらえている秘密が分かりました。
――そして今回、『風立ちぬ』で宮崎作品と再会する。「ひこうき雲」は40年前にリリースされた同名のデビューアルバムに収録された曲ですが、どういうきっかけで作られたのですか。
続きは、下記リンクにて。
⇒「ひこうき雲」は大切に封印してきた特別な曲/YOMIURI ONLINE