宮崎駿監督が惚れこんだ絵本の作者が語るジブリ美術館のくるみわり人形展
宮崎駿監督が惚れこんだ絵本の作者が語るジブリ美術館「くるみ割りとネズミの王さま」展
三鷹の森ジブリ美術館で開催中の特別展「クルミわり人形とネズミの王さま展」。
宮崎駿監督が本展を企画したキッカケとなった1冊の絵本が、ロンドン在住のイラストレーター、アリソン・ジェイさんの絵による「くるみわりにんぎょう」(徳間書店)だ。
「風立ちぬ」制作中でヘトヘトだった宮崎監督は、アリソンさんによる優しいイラストのこの絵本に癒され何度も何度も手にしたという。
msnニュースには、来日したアリソンさんが宮崎監督と対面した際のエピソードが語られている。
画像:msnニュース
それによると、アリソンさんは自身が手掛けた絵本が同展のきっかけとなったことに「信じられないです。彼みたいな世界的な巨匠がわたしの本を読んでくださったということにびっくりしました」と恐縮気味、対面した宮崎監督には、怒涛の勢いで事細かに感想を伝えられ圧倒されっぱなしだったという。「絵本をとにかく褒めてくださって、いかに気に入ったかということを本当にたくさん話してくれたんです。とにかくそれに圧倒されっぱなしでしたが(笑)、何てチャーミングですてきな優しい人なのだろうと思いました」
また、ファミ通.comによれば、関係者向けの内覧会で行われたトークショーに出席したアリソンさんは、絵本を作るにあたって心がけたこととして、「話ありきなので、いかに読者の方にお話を伝えるか、ということを心がけました。そして構図ですね。どのように配置をしたら、いかにストーリーをよどみなく、絵を通して伝えられるか、ということに気を使いました」と語った。
アリソン・ジェイさんのイラストによる絵本「くるみわり人形」
同展では、アリソンさんの絵本「くるみわりにんぎょう」の世界を堪能できる展示室のほか、原作であるE・T・A・ホフマンの児童書「クルミわりとネズミの王さま」についても、宮崎駿監督によるイラスト・解説パネル付きで紹介している。
アリソンさんは展示を見た感想を「まるで、自分の絵本が、そこに世界として立ち上がっていたような、その中に自分が入っていけたかのような、新鮮な感動がありました宮崎駿さんのパネルの展示では、その独特の解釈に驚きました。また、宮崎さんがアニメーション、ものの動きを愛していることが展示品を見てわかりました。」などと述べている。
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