ジブリの伝統を守りつつ、新しい風を―『思い出のマーニー』音楽制作のこと

ジブリに新しい音楽コンビ!アニメーション監督・米林宏昌&作曲家・村松崇継のタッグで新風吹くか

スタジオジブリ最新作『思い出のマーニー』の映画音楽を担当する作曲家・村松崇継氏について、YOMIURI ONLINEが報じている。
「ジブリの伝統を守りつつ、新しい風を吹かせることができれば」
スタジオジブリの期待を受けてそう語るのは、『思い出のマーニー』の映画音楽を手がけることとなった村松氏。

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画像:YOMIURI ONLINE ©GNDHDDTK



プロデューサーの西村義明氏に声をかけられて、1年がかりで取り組んだ「マーニー」の音楽制作。
まずは、ジブリ作品では恒例の「イメージアルバム」作りから始まる。監督が思い描くイメージを作曲家が共有するためのもので、「時間が決まっている映像に音楽をつけていく作業と比べ、時間合わせを気にすることなく、思い浮かべるままに作曲することができる。作曲家にとっては非常に有意義な作業」と村松氏。
ジブリの映画音楽といえば、宮崎駿監督の映画音楽を長年手がけてきた久石譲氏が知られるが、宮崎&久石コンビも同様の手法を取ってきた。

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画像:YOMIURI ONLINE ©GNDHDDTK



作曲家として早くから頭角を表した村松氏は、大学在学中に手がけた映画『狗神』や『突入せよ!あさま山荘事件』の音楽をはじめ、映画やドラマ、舞台音楽を50本以上制作している。
漫画やアニメーションは殆ど見ないというが、ジブリ作品だけは子どもの頃から親しんでおり、国立音大に進学したのも憧れだった久石氏の母校であったからだという。
今回、ジブリ最新作『思い出のマーニー』の音楽を手がけることとなり、監督の米林宏昌氏の印象を「なんて繊細な感覚の持ち主なんだろう」と村松氏は語る。

シンプルで印象的な親しみやすいテーマ曲が作れる作曲家。村松氏にそう感じた西村プロデューサーは、「宮崎監督と久石さんがそうだったように、年齢の近い麻呂さん(米林監督の愛称)と村松さんが互いの感性を率直にぶつけて、良い音楽、良い映画を作ってくれるはず」と太鼓判を押している。


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