ジブリ「思い出のマーニー」宮崎監督がいる現場とは違う緊張感
ジブリ「思い出のマーニー」宮崎監督がいる現場とは違う緊張感
いよいよ来月19日公開のスタジオジブリ最新作「思い出のマーニー」。
YOMIURI ONLINEにて、その制作背景が報じられている。
画像:YOMIURI ONLINE
本作の監督は、2010年の「借りぐらしのアリエッティ」が監督デビュー作となった米林宏昌監督。「もう一度、子どものためのジブリ作品を」との思いで新作に取り掛かった。
「マーニー」のプロデューサーをつとめるのは、昨年公開された高畑勲監督「かぐや姫の物語」を手がけた西村義明プロデューサー。
現場は「宮崎さんがここにいるという緊張感とは違う空気」が感じられるという。
「かぐや」制作で多忙の中、西村プロデューサーは「マーニー」のプロデューサーも即決で引き受けた。そこには、高畑監督の「この作品(マーニー)を命をかけて、よくしようとする若いプロデューサーがいない」という言葉と、絵コンテづくりに1人悩む米林監督の言葉が頭をよぎったからだという。
宮崎駿監督の長編作品からの引退した宮崎駿監督は、今回の作品には脚本なども全てノータッチだという。
鈴木敏夫プロデューサーもまたGM(ゼネラルマネージャー)宣言をしており、「企画を決めたのは僕。主要スタッフの任命、スケジュールの決定は自分でやったし、宣伝にも関わっていく。でも、制作現場でのスタッフとの打ち合わせはやめました」というように、お膳立てを整えた後の現場には関わらず「あとは、プロデューサーと監督で頑張れ。手も口も出したいけど、我慢するから」とエールをおくっているようだ。
スタジオジブリ若手スタッフたちによる意欲作に期待したい。
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