高畑勲監督、アニー賞受賞で喜びの声

高畑勲監督、アニー賞功労賞を受賞で喜びの声

高畑勲監督が、国際アニメーション協会(ASIFA)が主催するアニー賞で生涯功労賞にあたるウィンザー・マッケイ賞を受賞した。
シネマトゥデイによると、現地時間6日に米ロサンゼルスで開催された授賞式では、高畑監督作のキャラクターの人間性や日本の文化と伝統、自然環境の描き方などを称賛。『火垂るの墓』『平成狸合戦ぽんぽこ』『かぐや姫の物語』など監督が手掛けた作品の映像が会場に映し出された。
アニー賞功労賞は、過去に宮崎駿監督も受賞しており、高畑勲監督は日本人で5人目の受賞となる。

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画像:シネマトゥデイ

高畑監督は授賞式を欠席したが、以下の喜びのコメントをスタジオジブリのスタッフが読み上げた。

「ウィンザー・マッケイ! わたしの深く崇拝する名! 受賞者には尊敬する先輩たちがきら星のごとく並んでいる、すばらしい賞です。わたしがその末席を汚す光栄に浴することができるとは、なんという幸せでしょう! 喜んでお受けいたします。そして、主催者であるASIFA-Hollywoodに心から感謝の意を表したいと思います。わたしは絵描きではありません。わたしのキャリアのすべては、何人もの有能な絵描きたちのすばらしい協力があってはじめて築かれたものです。わたしの真の仲間であるこの絵描きたちに、わたしは心の底から言いたい、ありがとう!」 

高畑監督は、今年9月に公開予定のスタジオジブリ新作『レッドタートル THE RED TURTLE』で、アーティスティック・プロデューサーをつとめている。
本作はジブリ初の海外監督作。監督を務めるマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット氏も高畑監督のファンであるといい、本作の企画段階で様々な高畑監督のアドバイスを受けたという。


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