ジブリ美術館「クルミわり人形とネズミの王さま展」を見てきました。

三鷹の森ジブリ美術館で開催中の特別展「クルミわり人形とネズミの王さま」展を見てきました。

ジブリ美術館の特別展示「クルミわり人形とネズミの王さま」展の感想です。
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200年ほど前のドイツで生まれたこの物語は、世界各国でその絵本や児童書が愛され、チャイコフスキーのバレエ音楽でもよく知られる名作。

宮崎監督は、「風立ちぬ」制作中に何度もこの絵本を手に取り、現実と幻想の境界が曖昧な物語の不可思議さや、なぜこんなにも少女たちに人気があるのか?という謎に魅了されたようです。
展示会場には、監督が自ら手掛けた解説展示パネルや、くるみ割り人形の世界を表現したメルヘンなセットが並びます。今回も、会場のどこかに隠れジブリキャラクターがいますよ!

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画像:ファミ通.com©Nibariki ©Museo d’Arte Ghibli



クルミ割り人形とネズミたちが戦うシーンを表した舞台(ハンドルを回して人形を動かせるので子どもたちに人気)や、バレリーナがくるくると回転するオルゴールボックスのような展示、宮崎監督の特注デザインのクルミ割り人形なんかも置かれています。
解説パネルでは、物語の解釈からクルミ割り人形の歴史まで語られ、監督の興味が垣間見える面白い展示でした。

運がよければ、クルミ割り人形で実際にクルミを割らせてもらうこともできるようです。
私は残念ながら機会は頂けなかったのですが、他のお客様がやってみているところを見物することができました。

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画像:wikipedia



展示で私が特に印象に残ったのは、物語に登場するドロッセルマイアーさんという存在です。
どこか「風立ちぬ」のカプローニさんにも似たような風貌と不思議な存在感。主人公の味方ではあるらしいのに、時に突き放したり意地悪をしたりと複雑な面を持ち合わせており、物語をイキイキとさせるこのようなキャラクターを「トリックマスター」と呼ぶそうです。
先にも触れた、クルミ割り人形とネズミたちの戦いを表現した舞台の展示にも、ドロッセルマイアーさんがいるのですが、この彼が特に気に入りました。
部屋の隅にある柱時計の上に座っていて、不敵な笑みを浮かべてフクロウの姿に変わったりと、不気味!!
確かにこういう存在がいると、怖いけどワクワクするんですよね!

この他、ポストカードやレターセットなど各種グッズも販売。
尚、只今ジブリ美術館で「クルミわりとネズミの王さま」(岩波少年文庫)を購入すると、宮崎駿監督がイラストデザインしたブックカバーのプレゼントがあります!
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裏表紙まで、こまか~く描かれています!購入とプレゼントは美術館内の図書閲覧室「トライホークス」にて。
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ちなみに、展示パネルの中に「ブックカバーを作ろう!」と思いついた監督のエピソードも挿絵付きで紹介されていたのですが、その絵の中で監督が手にしていたブックカバーのデザインもさらに素敵でした。
クルミ割り人形の不気味な顔のアップが表裏にドーンと描かれているというもので、かなりインパクトがありました(笑)こちらのメルヘンな表紙ももちろん素敵なのですが!

尚、本展のパンフレットはまだ制作中だそうです…(´・ω・`)ザンネン
発売までまだひと月ほどかかるとのこと(2014年6月現在)。パンフレット購入をお考えの方は、折りを見てお出かけくださいね!
私もまたリベンジに行きたいと思います!

【動画】チャイコフスキー「くるみ割り人形より 金平糖の精の踊り」


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【関連リンク】
新企画展示のお知らせ 「クルミわり人形とネズミの王さま展」/三鷹の森ジブリ美術館公式サイト