宮崎駿監督ら著名人も寄付 夏目漱石記念館設置に向けて

漱石の生まれ故郷、新宿区に記念館計画。宮崎監督も寄付者に。

文豪・夏目漱石が生まれ育ち、その生涯を閉じた町である新宿区では、漱石生誕150周年にあたる2017年2月の開館をめざして「漱石山房」記念館(仮)の整備を進めています。
この事業を進めるにあたり、区では「夏目漱石記念施設整備基金」を設置。寄付の募集を開始してから2か月足らずで1500万円に到達。
寄付者の中にはスタジオジブリ宮崎駿監督も名を連ねており、区は「順調な出だしでホッとしている。著名な方の寄付は弾みになり、心強い」とコメントしています。

(画像:wikipedia)



夏目漱石は宮崎監督の好きな作家のひとりのようですね。
「崖の上のポニョ」のキャラクター・宗介は、漱石の小説「門」に出てくる主人公・宗助からとっているというエピソードも知られています。
漱石の軌跡をたどってロンドンにも訪れたり、三鷹の森ジブリ美術館の企画展「挿絵が僕らにくれたもの」展でも、漱石に関する展示に宮崎監督自ら解説文・イラストを添えています。
最近では、半藤一利氏との対談でも漱石談義に花を咲かせていました。⇒関連記事:半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義


文庫本 / *Yaco*


8月29日現在、同基金の累計寄付件数・金額は、寄付件数305件、寄付金総額16,243,950円。
著名人では宮崎監督のほか、女優の竹下景子さん、直木賞作家の出久根達郎さん、漱石とゆかりのある熊本県の知事で、政治学者の蒲島郁夫さんも寄付しています。


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