「思い出のマーニー」は“ジジイが去ったジブリのエース監督作”

宮崎&高畑もお墨付き!「思い出のマーニー」はジジイが去ったジブリのエース監督作!?

シネマトゥデイによると、スタジオジブリ最新作『思い出のマーニー』の完成披露会見が2日行われた。
監督は、2010年公開の『借りぐらしのアリエッティ』で監督デビューしたジブリ期待のアニメーター米林宏昌氏。

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画像:シネマトゥディ



宮崎駿監督の長編アニメーション作品からの引退宣言の後、初めての長編作品を世に送りだすスタジオジブリ。
スタジオジブリの歴史を築いてきた宮崎&高畑両巨匠が、企画や脚本などにも一切ノータッチで作る初めての試み。その不安と意気込みは相当なものだったようだ。

『風立ちぬ』制作中に、自ら新作の監督を名乗り出たという米林監督。
そこには、「宮崎監督の目を意識しすぎた『借りぐらしのアリエッティ』でやり残したことを成し遂げたい。そしてもう一度、子どものためのジブリアニメを作りたい。」そんな思いがあった。
プロデューサーの西村氏も「高畑さん、宮崎さんの関わらない作品でもいい作品を作るんだ!」と息巻いていたものの、完成披露会見では「本心は不安でいっぱいだった」と打ち明け、しかし当初の意気込みを達成できたと自信もキッパリ見せつけた。

本作を見た宮崎駿・高畑勲両監督の感想を、米林監督はあえて聞かなかったそうだが、後に宮崎監督からは「本当に麻呂はよく頑張った」「1+1=5になる男だとわかった」と絶賛、高畑監督からは「作画も美術も、そしてそれ以降の工程についても本当によく頑張って、さすがジブリと言わせるものを作った。この作品をもって米林宏昌監督は、ジジイが去った後の押しも押されもせぬジブリのエースであると世間にもてはやされるであろう。それを認めることにわたしはやぶさかではないし、米林宏昌監督を祝福したい」と熱い長文メールが届いたという。

ジブリ両巨匠のお墨付きとなった、ジブリ新時代を告げる最新作。公開は今月19日、いよいよだ。


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