最新情報が続々解禁!ジブリ新作『思い出のマーニー』は宮崎監督には作れない作品?

最新情報が続々解禁!ジブリ新作『思い出のマーニー』は宮崎監督には作れない作品?

今夏7月19日公開予定であるスタジオジブリ米林昌宏監督の最新作、『思い出のマーニー』の最新情報が続々と解禁しています。
ひと夏を過ごした北海道で、二人の少女が分かち合った秘密…イギリスの同名児童文学を原作に、舞台を日本に移した物語。愛称「麻呂さん」こと米林監督にとって、2010年に初監督した『借りぐらしのアリエッティ』以来、2作目の作品となります。

ジブリ初のWヒロインと、ジブリ初の全編英語歌詞の主題歌が決定!

まず、本作のWヒロインの声が決定!主人公の12歳の少女・杏奈は高月彩良さん、マーニーを有村架純さんが演じます。
二人とも声優初挑戦ながら、最終オーディションの場で米林監督から直接「あなたが杏奈です」と決まった高月さんに、米林監督にインスピレーションを湧かせたという有村さん。純粋に声で選んだといえる、とジブリ西村プロデューサーは語ります。

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画像:テレビドカッチ ©2014 GNDHDDTK



さらに主題歌は、プリシラ・アーンさんによるジブリ初の全編英語歌詞の楽曲「Fine On The Outside」
昨年末にジブリ美術館でコンサートを行った縁で、ジブリ美術館の館長から推薦があり、米林監督も即賛成。
どのグループにも入れず一人ぽつんといたようなアーンさん自身の高校時代の記憶をもとに、7年前に書かれたこの曲は「私は外から見れば大丈夫のように見えるよ。でもその実……」といったもので、映画にふさわしいのではと掘り起こされたとか。
米林監督曰く「これは運命ですね。プリシラと『思い出のマーニー』は繋がっていたんだ」。

作画を安藤雅司、美術を種田陽平が支える!

作画監督・脚本には、かつて宮崎駿監督の右腕としても活躍されていた安藤雅司さん。
『千と千尋の神隠し』の時に宮崎監督と仲違いし、ジブリを出て行って以来10数年ぶりのカムバック。昨年公開された高畑勲監督『かぐや姫の物語』に続いての参加に。安藤さんは脚本にも提案をし、米林監督ら3名との連名での担当となりました。

美術監督には、実写映画の美術監督である種田陽平さん。種田さんは、ジブリ美術館の企画展や「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平」展も手がけており、今回も「思い出のマーニー×種田陽平」展を映画公開に伴い開催予定。アリエッティ展で大好評だったような、映画の世界観をリアルに感じられる展示となりそうです。(7月27日より、江戸東京博物館にて)
宮崎駿監督から受け継いだものを武器にしながら、米林監督はどう新しい挑戦をしていくか。その課題に、安藤さんと種田さん二人の参加が大きな力にもなっているとのこと。

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画像:「思い出のマーニー×種田陽平」展公式サイト ©2014 GNDHDDTK



宮崎監督の描く鉛筆の筆圧がどんどん薄くなっていくのを、現場で直に見ていた米林監督。
『借りぐらしのアリエッティ』では、宮崎監督と鈴木プロデューサーから突然、「おまえが監督だ」と言われて渋々?引き受けることになった米林監督ですが、今回は、宮崎監督が『風立ちぬ』制作中に自ら「僕に映画を作らせて欲しい」と申し出たとか。
その米林監督に鈴木敏夫プロデューサーが出した今回の企画は、宮崎監督も愛読しながら自分では映画化が難しいと言っていた古典的名作ですが、そこに挑む米林監督には「アリエッティでやり残したことをぜひともやりたい」、「もう一度、子どものためのスタジオジブリ作品を作りたい」という情熱が。
そんな『思い出のマーニー』は高畑&宮崎監督には決して作れない、「麻呂さんの若さがあってこそ成しえる表現、挑戦で、そういう題材」と西村プロデューサー。
これまでの宮崎&高畑作品にはない、どんなジブリ作品を見せてくれるのか。期待の新作は、7月19日より全国ロードショー。詳しくは、下記関連リンクにて。


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思い出のマーニー 公式サイト
「思い出のマーニー×種田陽平展 公式サイト