宮崎駿監督「ハイジをやろうとしているんだ」ジブリ最新作『かぐや姫の物語』に気づくハイジとの関連性

日本版ハイジが生まれる?!ジブリ最新作「かぐや姫の物語」は「アルプスの少女ハイジ」へのオマージュか

スタジオジブリ高畑勲監督の最新作『かぐや姫の物語』の公開が11月23日といよいよ近づいてきていますが、同作についてこんな興味深いエピソードを鈴木プロデューサーが語っています。
ORICON STYLEによると、新作のかぐや姫はなんと、『アルプスの少女ハイジ』へのオマージュともとれるシーンが度々登場するそうなのです。

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(画像:ORICON STYLE)


若き2人の巨匠が手がけた不朽の名作、ハイジ

『アルプスの少女ハイジ』は1973年に放送されたテレビアニメで、言わずと知れた不朽の名作。
放送から40年が経った今も根強く愛されているこの国民的アニメを手がけていたのが、若き巨匠コンビの高畑勲と宮崎駿両監督。
演出を高畑さん、場面設定・画面構成を宮崎さんが担当しました。
わずか17ページの短い原作(ヨハンナ・シュピーリ作『ハイジ』)で起きた事柄はそのままに、ハイジはどう思ったのかを毎週30分、1年間52話のテレビアニメに作り上げた。
そして高畑監督は今回の新作で、それと同じことをやろうとしているのだそうです。

日本を舞台にしたハイジをやろうとしているんだ

そのことに最初に気付いたのは盟友、宮崎監督だという。
『かぐや姫~』の制作の遅れを心配していた宮崎監督に、鈴木Pが「物語はそのままやっているんだけれど、間にかぐや姫の気持ちが入るんですよ」と説明した瞬間、宮崎氏の顔色が変わり「『ハイジ』をやろうとしているんだ」と言ったという。
 『ハイジ』を作り終えた後、宮崎さんは「いつの日か、日本を舞台に『ハイジ』をつくりたい」と言い、それを聞いて高畑さんも「やるべき」と答えたという。そんな40年前の二人の思いが、『かぐや姫~』で結実すると、記事はしめくくっています。


宮崎監督や高畑監督ほか関係者からのハイジに関連する発言やエピソードはたびたび記事にもなり、ハイジを手がけた人たちにとって特別な思い入れのある作品であることが見受けられますね。
かくいう私もハイジのファンです。日本を舞台にしたハイジ、ぜひ見てみたいものです。


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